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寺島しのぶに最優秀女優賞!日本人3人目 - シネマニュース : nikkansports.com
映画『キャタピラー』若松孝二監督 戦争と権力への抵抗貫く - 東京新聞:放送芸能(TOKYO Web)

もちろん映画は未見だけど。
全ての新聞が書いているわけではないが、筋書きを見る限り、これは江戸川乱歩の「芋虫」が下敷きであることは明らかだろう。
一方で、監督までもがはっきりと「反戦」のメッセージを意識して製作したことを書いている。
乱歩ファンとしては常識だろうが、「芋虫」は反戦の意図をもって書かれた作品ではない。というかそういうメッセージを織り込むような作品を書くひとではない。

小説は書かれた当時でこそ発禁の憂き目に遭っているけれども、本人がちゃんとそうではないと書いているし、これまでもそういう読まれ方はされていないはずです。私も中学生のときに初めて読みましたが、友人共々、反戦小説だとは思いませんでしたけどね。

しかしこの映画、「芋虫」がベースであれば、原作の意図を歪曲したと批判されても仕方ないし、「芋虫」とは別物と主張するにしても、この設定の酷似ぶりなわけで、それはそれで問題ありでしょう。
っていうところに突っ込みを入れる新聞はないのでしょうか?
いずれにせよ、反戦を訴えるなら、別にこの作品でなくてもいいはずで、乱歩特有の美意識(まあいってみりゃエロ/グロ)の世界が、こういうメッセージのために使われるのは良くないと思う。
言っちゃ悪いけど、小説では、むしろそういう状況を密かな楽しみとしちゃう奥さんとして描かれているわけですよw。そう考えると、なんか以下の話もしっくりこない。

「どこの国でも、戦争で一番の犠牲になるのは女性や子供。前線の撃ち合いや死体の山だけが戦争ではない。一般市民を苦しめるのも戦争だ」

- asahi.com(朝日新聞社):「前線だけが戦争ではない」ベルリン映画祭参加の若松孝二監督 - 映画 - 映画・音楽・芸能


確かに寺島さんは評価されて然るべき、素晴らしい女優さんだと思う。寺島さんが出ているドラマや映画は、安心して見ていられる。が、この映画はどうもそういうことだから見たいと思わない。

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)
著者:江戸川 乱歩
販売元:新潮社
発売日:1960-12
おすすめ度:4.5
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待ちに待った放映が始まり、興奮しております。
1時間半、あっという間の第一回でした。
放映が終わる2011年の冬は、日本も自分もどうなってるんだろなw。

さて、まるで映画のようだったエンドロールでは、原作に「坂の上の雲」と並んで「明治という国家」とありました。これは小説ではないのですが、司馬遼太郎流の歴史教科書(幕末〜明治時代篇)とも言えるものだと思う。そういう観点で作品の背景の補強として使われているのかもしれないですね。このあと「ひとびとの跫音」(その後の正岡家を追った作品)も使われるかもしれません。

いずれも家にありますので、興味がある方はお貸ししますw(「明治」という国家は面白いのでおすすめです。)

「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス)「明治」という国家〈上〉 (NHKブックス)
著者:司馬 遼太郎
販売元:日本放送出版協会
発売日:1994-01
おすすめ度:5.0
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「明治」という国家〈下〉 (NHKブックス)「明治」という国家〈下〉 (NHKブックス)
著者:司馬 遼太郎
販売元:日本放送出版協会
発売日:1994-01
おすすめ度:5.0
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ひとびとの跫音〈上〉 (中公文庫)ひとびとの跫音〈上〉 (中公文庫)
著者:司馬 遼太郎
販売元:中央公論社
発売日:1995-02
おすすめ度:4.5
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ひとびとの跫音〈下〉 (中公文庫)ひとびとの跫音〈下〉 (中公文庫)
著者:司馬 遼太郎
販売元:中央公論社
発売日:1995-02
おすすめ度:4.5
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日本辺境論 (新潮新書)日本辺境論 (新潮新書)
著者:内田 樹
販売元:新潮社
発売日:2009-11
おすすめ度:3.5
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読みかけの本が複数あります。
めんどくさくて感想も書かないまま本棚に並べられて行く本も最近多いです。
今日はたまたまこれを読み終わったので。

メタな立場から物事を見晴らす内田先生の文章は、折に触れて読んでおくと、
まさに本書にある「放っておくとすぐに混濁してくる世界像を毎日補正する」という表現そのままに、改めて世の中の様々な問題点や対立軸を一段上がった目線から眺めてみることができるようになる気がします。
(とはいえ、決してそれは処方箋ではないので、じゃあ実際どうしたらいいのよ、というのはまた読者に委ねられるわけだけれど。)
あるいは、「書かれてこなかったこと、語られてこなかったことにこそ意味がある」的な手法で「常識」の成り立ちを浮かび上がらせてしまう構造主義みたいなそんなワクワク感があります。

本書も、日本人の発想法、学び方、日本語の成り立ちを、「中心に対する辺境」「内と外」というような着眼点で次々と紐解いて行きます。そしてなるほど確かに!と思ううちにあっと言う間に読み進んでしまいました。

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書店に続々と並び始めた龍馬本よろしく、「坂の上の雲」便乗本も年末にかけてどんどん出て来ると思いますけれども、先週今週で出た2冊を立て続けに読んでみました。

まず、文庫化された関川さんの本「「坂の上の雲」と日本人」は、すでに全8巻を読破した人はもちろん、まだ読んでいない人・ドラマだけを見るという人も、作品の時代背景(そして書かれた時代の背景)を理解する上でお薦めです。日本海海戦の章では、一気に読んでしまった7・8巻の感動が蘇りました。面白かった。

文藝春秋増刊号の方は、内容の大半がなんというかまたお馴染みの人達が出て来てよってたかって思い出を…という感じなので、特段目新しさはありませんし、どちらかというと同窓会会報のような印象です。さらに言うと少々おじさま向けの内容でした。
表紙からして、ファン向けとしか言いようがないです、はい。

「坂の上の雲」と日本人 (文春文庫)「坂の上の雲」と日本人 (文春文庫)
著者:関川 夏央
販売元:文藝春秋
発売日:2009-10-09
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文藝春秋増刊 「坂の上の雲」と司馬遼太郎 [雑誌]文藝春秋増刊 「坂の上の雲」と司馬遼太郎 [雑誌]
販売元:文藝春秋
発売日:2009-10-16
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Tokyo Chill Out:坂の上の雲

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大河ドラマ「天地人」がいよいよクライマックスを迎えております
序盤から度々「義」が持ち出されてきていますが、天下のレベル(「平和をもたらす云々」)、藩のレベル(「上杉家の御為」)、個人のレベル(家族への態度、三成への助太刀)のいずれの場面でも持ち出されるため、当然矛盾が生じます。
さらには"謙信公の教え"がどうやらこれらを超越したところにあって、上記の「義」よりも優先された「本当の義」をひっくり返してしまう事態も現れ、それまで「義」と言っていたことは何だったのよと思ってしまうことも。
結局は主人公や家臣団の行動規範と言うよりもむしろ現実に折り合いを付ける意味でこの「義」が用いられており、用いられ過ぎているがために、見ている側としては、結局何を一番大事にしたの?「義」って何?という疑問符が湧いて来ます。
義」が陳腐化していくことで感動が薄れてしまうのですよね。ここ一番のとき、例えば果断さを見せなければいけない"大事の為に小事を捨てる"、といった場面で使えばいいものを。
残念ながら物語としてはところどころに綻びを生じていると言わざるを得ません。

毎週同僚のH君に教えを乞うております
そうは言いながらも、「天地人」批判をするためには、その論理をキチンと補強できるだけの戦国時代にまつわる知識が自分に不足していることも常々痛感しており、今はその勉強期間と位置づけております。
(「坂の上の雲」「龍馬伝」の予習はもう良いだろうとw。)
先月からは海音寺潮五郎「武将列伝」、司馬遼太郎「新史太閤記」、「関ヶ原」を読み継いで、現在「城塞」に進んでいるところで、ようやく頭の中に話の流れと地図が描けるくらいになってきました。友人M君が"石田三成が一番好き"と言っていた理由もなんとなく分かった気がする。

歴代最高視聴率の大河ドラマ
さて読書と並行して見ているのが「独眼竜政宗」。
当時親が見ていたのがうっすらと記憶に残っているんでしょうね。なんだか見覚えある、というシーンもいくつかありました。池辺晋一郎の音楽も良い。あの親父ギャクばかりのおっさんが作ったとは…。
秀吉が勝新太郎、家康が津川雅彦(昔から家康ばっかりだな)など、豪華な顔ぶれもさることながら、台詞も非常に難しく、専門用語だけでなく「鼎の軽重を問われまするぞ」「それは右顧左眄!」など、早口で次々繰り出される慣用句も大学入試レベル?ww。昔の視聴者もすごいな。これで平均視聴率39.7%なんだから。
伊達家重臣役のいかりや長介と神山繁がコントのような掛け合いをするシーンが度々出て来て笑えるんですが、この二人は後に「踊る大捜査線」で和久さんと吉田副総監を演じ、"昔からのダチでいつもぶつかっていた"になるわけですね。
まだ13話までしか見ていませんが、渡辺謙演じる政宗がギラギラして暴力的でありながらも苦悩し、成長して行く姿に感動を覚えます。続きが楽しみ。

人取橋の戦い
その第13話は、父を失った政宗が二本松城周辺をめぐって蘆名・佐竹軍と激闘を繰り広げるエピソード。

人取橋の戦い - Wikipedia

その戦闘の舞台・現本宮市は、ちょうど私の母の実家があるところなのです。
母の実家の住所は「舘町」と言い、歩いて1、2分のところに小高い丘もあります。昔ココになにがしかの館があったことを示しているのだろうと思っていましたけれど、これが政宗が一時期拠点としていた本宮城跡だそうです。さらに決戦当日ここから南から2キロ離れた丘に陣を敷いたそうですが、現在お寺と墓地になっているこの場所こそ、私の祖父の墓所。この丘から見える開けた場所が合戦の跡だそうで、いかりや長介演じる鬼庭左月が落命したところ。
小さい頃からたびたび足を運んだところにそういう云われがあったとはね。国道沿いの合戦跡の石碑があったことはうっすら覚えていたし。いずれも今回調べてみて分かったことです。
祖父はこの大河を毎週楽しみにしていたそうですが、87年6月、ちょうど秀吉と対面したあたりで亡くなっていますので、ラストまでは見ていません。

ちなみに、母の実家のそばの小山、本宮城跡には神社がありますが、ここの建物には戊辰戦争の銃弾の跡も多数あるそう。これも知らなかった。
本宮には奥州街道と会津街道の分岐点もあり、すぐ北には二本松城があることから、なかなかの激戦が繰り広げられたそうな。
すなわち会津戦争の1か月ほど前、関東から北上してきた板垣退助・伊地知正治・野津道貫(のちに日露戦争の第4軍司令官)・辺見十郎太(のちに西南戦争で西郷らと共に戦死)らが率いる官軍と、二本松藩兵や会津藩兵との衝突である。この神社の銃痕は、そのときのものらしい。
今はずいぶん鄙びた町ではありますが、奥州街道が通っていますので、なにがしかの歴史的事件はあっただろうなと思いながらも、これはかなりうかつでした。
次回、祖母の家に行った際には散策してみます。

ああ、結局また幕末・明治の話に戻って来てしまった。

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