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渋谷の東急百貨店は、東館、西館、南館と3つの建物が連結されている。建物の中にいると、そこまで古さを感じさせないのだが、東館が一番古く、1934年の竣工である。しかも、暗渠化された渋谷川の直上に建っているということで、実は日本で唯一の、川の上のデパート、らしい。今となっては跡形もないので想像もつかないが、戦後の一時期、この東館と西館の間にロープウェイが渡されていたこともあるという。

ヒカリエにあるオフィスの座席からちょうど下に見えるのが、この東館の屋上だ。いかにもデパートの屋上という雰囲気である。




渋谷の再開発の流れの中、15日の、東横線のホームの切り替えに続き、東館が3月末で閉館する。2020年には新しいビルが、そして2027年には、他の建物とあわせ、再開発が完了の予定らしい。


その前に、この屋上を見ておきたいと思って、家族で遊びに行ってみた。

屋上へは、8階から階段で上がる。「R階」という表示が、レトロさを醸し出している。




ピンク色のゲートは、何かの跡だろうか。




ヒカリエを見上げると、こういう格好になる。




この手作り感が温かくもあり、寂しい。







鉄道、ゴーカート、船(ちゃんと水の上をゆく!)など、ここまでバラエティ豊かに遊具がある屋上遊園地は、もう都内にはあまりないのではないか。




北東側の角には、「東横稲荷」なる神社が。しかし、お宮はすでに取り外されていた。




土曜日の昼間だというのに、人気もあまりなく、遊具たちの音楽や、「一緒に遊ぼう!」的な声だけが聞こえてくる、あまりにも切ない!こういうの弱い(笑)



閉館後、この遊具たちはどこへ行くのだろうか…。