100歳以上の高齢者は昨年に比べ3000人以上増え、過去最多の5万人を突破した、というニュースが敬老の日にあわせて流れていた。

今年は元号が明治から大正に切り替わって100年ということで、つまり100年前というと、明治45年、もしくは大正元年であり、明治という時代はもう随分と遠い歴史の中の時代になってしまったようにも思われるが、その時代に生まれた人が5万人近くも居ると思うと、案外そうでもなく、まだまだ"生乾き"といっていいように思われる。(僕の明治43年生まれの曾祖母も存命している。)

そんな節目にあわせて、都内ではひっそりとw、催しが。

乃木神社では、大掛かりな記念祭が開かれている。






乃木といえば、明治帝の葬儀のあと、9月に"殉死"した人だから、彼もまた没後100周年ということになる。境内には、自刃の際に夫妻が着用していた服などが展示されていた。



例年、命日にあわせて乃木邸の内部も公開されているようだが、震災の影響とかで、邸内に入ることはできなかった。

 

乃木坂といえば今時は乃木邸や乃木神社ではなく、46のことだろう。
境内のあちこちで、乃木坂46のメンバーがARで云われを説明してくれる企画を実施中だった。



残念ながらAndroidのみということで、iPhoneユーザの僕は見ることがかなわず。

一方、明治神宮では、明治天皇百年祭・乃木神社御祭神百年祭記念展「明治天皇と乃木大将」と題した特集展示が開かれている。

先に紹介した、自刃の際の刀など、乃木神社からの出品もあり。宮内庁書陵部所蔵の、「爾靈山嶮豈難攀〜」の漢詩が書き付けられた手帳は驚いた。

これは宝物殿。




明治神宮には、おみくじが無い。「大御心」という、明治帝の和歌数十種が書き付けてあるものがそれにあたる。




あらし吹く世にも動くな人ごころ   
      いはほに根ざす松のごとくに


「たとえ、どのように嵐が吹きすさぶ、はげしい世の中の変動に会っても、あの巌の上に、どっしりと根を張っている松の大木のようにしっかりとした信念を持って、心を動揺させてはなりません。」

これは実に考えさせられる。w